一般社団法人 大阪府清掃事業連合会
会長 大前 清彦
●現在の状況

固形一般廃棄物収集運搬事業者にとって、本当に厳しい時代が到来しました。
経済的な問題だけでなく、自由競争や規制緩和といった言葉が、あたかも古い体質を打破する革新的なキーワードとして使われ、まさに業界に安全・安心を無視した経済最優先の仕組みが押し付けられようとしています。このままでは好き勝手に法改正が行われ、入札制度の導入や業の新規許可が乱発され、これまで環境保全に貢献してきた我々事業者の苦労は水の泡となり、これまでの安全と安心を提供する事業形態が崩壊する恐れもあります。
我々、大阪府清掃事業連合会は「環境保全最優先と公衆衛生の向上」の姿勢を貫いてきました。「生活環境保全を損なうもの」に対しては、これからも断固とした姿勢で臨み、我々の正論をしっかりと主張し、誤った認識を軌道修正していきたいと考えています。
ただ、これから連合会として戦う為にも、自分自身の身を守るためにも、各々事業者が正当性を訴えるに値するクオリティを維持しておく必要があります。一人ひとりが危機感と当事者意識を強く抱き、常に日頃から現在の状況や社会情勢、法律をしっかりと把握すること、見識を高めることが重要となります。そして、我々がこれまで以上に仕事に責任を持ち、時代に則したより質の高いサービスを提供する必要があります。我々が最大限の努力をしたうえで、正論をもって行政と交渉していかなければ、そこに説得力が生まれず、残念ながら単なる保身の為だけの主張と思われかねません。連合会としても会員全員が同じ意識を共有できるよう強力にサポートしてまいります。
我々が行う活動は、一部の人だけで取組むべきものではなく、全員で取り組むべきであり、皆が力を合わせて進めていかなければいけません。また、連合会の活動は限られた人だけが得をしたり、損をするべきではないと考えており、役員・一般会員などの垣根なく、全会員に対して平等かつ公平な事業活動を進めて行きたいと考えています。
また、こうした活動を行なう上で、行政担当者や議会関係者との交流が重要となることから、我々自身が業務品質の向上並びに、社会的信用力の向上を目指し、昨年4月1日付をもって任意団体から一般社団法人として法人格を取得し、今まで以上に活動を強化して参ります。 そして、地域環境の保全は行政と業界が同じ認識をもち、協働の精神のもと、共に進めて参りたいと考えています。
まだ加入されておられない事業者の方は、是非、大阪府清掃事業連合会に加入され、同じ意識を共有する者として情報交換を行い、見識を高めていただき、共により良き環境社会を創る同志として活動しましょう!
平成27年7月1日